ご挨拶(代表 栗原正紀)

 東日本大震災(2011年3月11日)から早くも3年が経過しました。しかし、まだまだ復興にはほど遠く、いろんな課題が残っています。少しでも早く希望ある安定した地域生活が再建・復興されていくことをお祈り致します。

 私たちはこの大震災から多くのことを学ばされました。それは「超高齢社会における大規模災害時には(1)救命・救護だけではすまない!こと、(2)避難所・仮設住宅或いは自宅での高齢・障害者の孤立・生活不活発があまりにも大きな問題となること(増え続ける想定外の災害関連死)、そして(3)それに伴う種々の病態の予防・改善策が大切であり、(4)その対策には発災直後からの迅速且つ組織的・継続的なリハビリテーション支援が非常に重要である」と言うことです。

 そこで「東日本大震災リハビリテーション支援関連10団体」は、新たな大規模災害に備えて、「大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会(JRAT:Japan Rehabilitation Assistance Team)」と名称変更すると共に、日本義肢装具士協会等の新規加盟、厚生労働省医政局災害対策室DMAT事務局(国立病院機構災害医療センター)からのアドバイザー参加などをいただき、全国規模の体制づくりを図ることとなりました。そして昨年の2月より「災害リハビリテーションコーディネーター養成研修会」開催をスタート。今年3月の第4回研修会で全国47都道府県を網羅致しました。これで一応、各都道府県に災害リハビリテーションコーディネーターの中核となるチーム(医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護支援専門員など)が誕生したことになります。全国規模での災害リハビリテーションに関する具体的な組織化の第一歩を踏み出したということです。現在、研修会終了者が中心となって、それぞれの地域(都道府県単位等)において災害リハビリテーションに関する協議会等の設立がはじまっています。地域の実情に即した形での工夫を凝らした活動により、災害リハビリテーションコーディネーターや支援チームの更なる育成・組織化が実現し、災害リハビリテーションの幅広い教育・啓発・普及が推進されていくことを大いに期待しています。

 今後、JRATはDMATやJMATとの連携もさることながら、各地で設立された協議会等の横のつながりを強化して、全国規模での組織化を確固たるものにしていくために、地区別の研修会など更なる新たな企画を提案していく予定です。

 多くの皆さんが本ホームページを活用して情報発信をして頂きたいと思っています。そして「どのような時でも地域を支える専門職集団」として災害リハビリテーションの普及・啓発、組織化、直接的支援活動等に取り組んでいけたらと考えています。

 皆さんの大いなるご協力・ご支援そしてご指導の程宜しくお願い申し上げます。

追伸:

 私たちは災害時の組織的で迅速且つ効果的なリハビリテーション支援活動には平時からの「地域リハビリテーション活動」が基盤となることが肝要であり、理想的だと考えています(このことは東日本大震災によって強く印象付けられ、学んだことです)。

 ところで2025年には、団塊の世代が75歳以上となり、大量の要介護者が想定されると共に、それを支えるのは少子化世代という、非常にアンバランスな人口構造の時代がやってきます。この対策として国は“地域包括ケアシステム”の構築を提唱していることは周知の如くです。地域住民の自助・互助を基本として共助・公助が提供され「住み慣れた地域で安心してその人らしく住み続ける」ことが出来るようにするためには、まさに「地域リハビリテーション活動」が重要な鍵となってくると考えられます。

 今こそ、地域住民の横のつながりを大切にし、互いに支え合い安心して住み続けることができる地域づくりを目指して、積極的に地域リハビリテーション活動を展開していこうではありませんか。平時からのこのような取り組みこそが、有事(災害)に備える体制づくりに繋がるものと考えています。

 共に頑張っていきましょう!どうか宜しくお願いします。


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